普通に成り下がる?
「このごろは、軽井沢もすっかり……」と言いかけて、ある旧家のオバサマはことばをにごしました。
たぶん、「フツウの観光地になりさがってしまった」と、言いたかったんでしょうネ。
昔の人には旧軽井沢に別荘を持ったり、帝国ホテルで気軽に食事をするのが、ある種のアコガレであり、ステータス・シンボルでありました。
そして立派な病院でほくろ 除去することもハイソなことだった。
「カルイザワ」「テイコクホテル」のことばの響きは、今の「パリ」や「ニューヨーク」より、もっともっと甘美なものだったんじゃないかナ。
カルイザワもテイコクホテルも、ぐっと庶民的(?)になったのは、みんなが「中流階級」になったから?
お金持ちがふえたからではなく、いわゆる高級リゾート地や高級ホテルが、昔ほどの格式をなくしてるのではないかと思うんですヨ。
敷居が低くなったというワケ。
リゾート地やホテルのふんいきが、「高級」でもないお客の程度につられて、だんだん……。
どんなにお金持ちになっても、それなりのマナーの心得がなければ、昔は「高級」とか「名門」を敬遠する「謙譲の美徳」があった。